サイト・サーバーの運営者(管理人)を特定・調べる方法
目次
サイト・掲示板の運営会社(管理人)とは
サイトやサーバー、電子掲示板全体の責任をもって運営している人を、通称「管理人」とか、「運営会社」と言ったりします。
例えば、電子掲示板の場合、2ちゃんねる(現5ch)が有名ですが、最近では、地域性、ローカル掲示板として特徴を出している電子掲示板が多いです。
ホストラブ(ホスラブ)、爆サイ、v系コミュニティ掲示板 V系初代たぬきの掲示板など、テーマ性を出した掲示板運営がなされています。また、掲示板のまとめサイトなども皆さんよくご存知のことでしょう。
この記事では、サイトの運営会社・管理人を特定する調べ方やどこの記載されているのかを解説いたします。
サイトの運営者名はどこ?管理者が分からないケースが多い
サイト、例えば、X(旧Twitter)やFacebook、また電子掲示板にネガティブな情報、誹謗中傷の書き込みがあった場合などは「運営者(管理人)」を調べて問い合わせを行うことになります。
通常は、サイト内の一番下の部分(フッター部といいます)にリンクがありますので、そのページに書かれた情報から把握したり、また書いてる流れにそってお問い合わせを出すことになります。
また、ホームページの中には、”管理人について”、”管理会社”、「about us」、”運営会社”などの表現で、ページリンクがありますので、そのページを見ると通常、サイトの運営者や管理人が分かります。
しかし、サイトによっては管理者や運営者がどこなのか、記載されたページが見つからない、特定できない場合があるのです。
サイトの運営者・管理人を特定したい!調べる方法
「運営会社」の表記がないサイトの場合は、どうやって、管理者を特定し調べればよいのでしょうか?
独自ドメインのブログ、サイト、掲示板の削除申請先の調べ方
独自ドメインで運営されているウェブサイト、ブログ、掲示板の中には、悪質な目的で運営者の情報を隠している場合があります。
このような場合に、情報の削除を求めたいという場合に、まずサイトが置かれている「レンタルサーバー会社」などを特定する必要があります。
このように、独自ドメインのサイトでは、運営者を特定するのが容易ではない場合があります。
「whois」コマンドでレンタルサーバー会社とドメイン情報を調べる
Whoisとは、IPアドレスやドメイン名の登録者などに関する情報を、インターネットユーザーが誰でも特定し参照できるサービスです。
このサービスで、URL名(例:5ch.net や2ch.sc) を打ち込めば、運営会社や運営者の名前が出ていないサイトでも、ドメイン所有者の管理者情報が見ることができます。例えば、以下のような情報が分かります。
- 登録ドメイン名
- レジストラ名
- 登録ドメイン名のプライマリおよびセカンダリネームサーバ
- ドメイン名の登録年月日
- ドメイン名の有効期限
- ドメイン名登録者の名前および住所
- 技術的な連絡の担当者の名前、住所、電子メールアドレス、電話番号
- 登録に関する連絡の担当者の名前、住所、電子メールアドレス、電話番号
上記の情報がwhoisコマンドで入手できますので、活用して特定することが可能です。
当サイトでも、「サイト管理者チェッカー」を用意しておりますので、ご参考ください。
サイト運営者の特定について弁護士に相談
特に「ネット上の誹謗中傷」により、精神的、経済的な被害を受けている方にとって、専門家である弁護士に相談することは最も手っ取り早い対応策と言えます。
ネット誹謗中傷に詳しい弁護士は、単にその法的側面だけでなく、サーバーやドメインに関する技術的知識も備えています。サイトの構造や運営形態を熟知しているため、加害者の特定作業を的確に進めることができます。
一旦運営者が判明すれば、名誉毀損や プライバシー侵害に対する損害賠償請求に移行できます。冷静に、法的見地から、相当な損害額を算定し、支払いを求めることになります。当サイトで紹介する誹謗中傷対策に詳しい弁護士に相談すれば、安心できる対応が期待できます。
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- 爆サイに強い
サイト・サーバー管理者はサンドイッチ構造(3層構造)
サイトの3層構造とは
掲示板サービスは、ハード(レンタルサーバー)、アプリケーション・ソフト(2ちゃんねる等掲示板サービス提供会社)、書き込み者の三者が存在すると考えてください。
- レンタルサーバー会社(ハード面、ドメイン)
- サービス提供会社(ソフト面、運用面)
- 書き込みユーザー(使用者)
そのため、何らかの問題が発生した場合、単に1層だけでなく、3層全てに責任の一端があると考えるべきでしょう。
例えば、誹謗中傷問題があれば、書き込みユーザーには直接の責任があり、サービス提供会社には適切な運用監視責任、レンタルサーバー会社にも最終的にサービスを下支えする責任が存在します。
つまり、問題解決に当たっては、この3層構造をしっかりと意識し、各層の責任の所在を明確にする必要があるということです。一方的な非難ではなく、全ての関係者が連携して対応に当たることが不可欠なのです。
レンタルサーバーの情報が重要
つまり、サービス提供者だけではなく、このサービスは、どのレンタルサーバー・ホスティングサービスを使って運用されているのか?という情報を調べることが重要です。
掲示板運営会社自体が、お問い合わせをしても応じない、そもそも、管理者が掲示板サービスだけつくって、放置しているケースもすくなくありません。
レンタルサーバー、ホスティング業者としては、以下のものが代表例があります。
- GMOグループ(GMOクラウド、お名前.comレンタルサーバー、ロリポップ) 国内トップシェア57%(2015年度)
- さくらインターネット 世界シェアで12位 国内シェア2位
- エックスサーバー
- アマゾン ウェブ サービス(AWS)
- KDDI CPI
- KAGOYA Internet Routing
- NTTコミュニケーションズ Bizメール&ウェブ エコノミー
もちろん、自社でサーバーを運営しているサービス提供会社もありますので、レンタルサーバーであるとは限りませんが、最近はハード運用は負荷が高いので、掲示板サービス等は、レンタルサーバーを使っているケースが少なくありません。
つまり、サービス提供側の管理人がわからなくても、レンタルサーバー会社とは契約していますから、サーバー会社から、サービス提要会社を調べることも可能なのです。
ただし、法的な迷惑行為を行っているサイトであることが条件です。
例えば、以下はGMOやさくらインターネットの場合です。
https://abuse.sakura.ad.jp/
例:GMOクラウドの迷惑行為に対する対応の流れ
[対応の流れ]
(1)必要書類のご提出
下記の書類をご提出ください。
・ 登録印を押印した送信防止措置依頼書
掲載URL・掲載情報・被侵害権利・侵害理由・情報発信者への氏名開示の有無を記載してください
・ 3ヵ月以内の印鑑登録証明書(送信防止措置依頼書に押印した印影のもの)
・ 代理人による場合は、委任状
(2)ご提出書類の確認
GMOクラウド顧客サイトであるかの確認をいたします。GMOクラウド顧客サイトでない場合には、 ご提出いただいた書類速やかに返送いたします。 また、書類の不備や侵害情報等の特定が困難である場合には、申告者に対してその旨を通知し、 補完を促します。
(3)情報発信者への照会
情報発信者に対し、掲載情報の送信防止措置について同意するかの照会を行います。
(4)情報発信者の対応内容に従い、下記の通り対応いたします。
・ 情報発信者自ら送信防止措置を実施した場合
情報発信者自ら送信防止措置を実施した旨を申立者に通知します。
・ 送信防止措置に同意する旨の回答があった場合または同意しない旨の回答がない場合
弊社にて送信防止措置を実施し、その旨を申立者へ通知します。
・ 送信防止措置を実施することに同意しない」旨の回答があった場合
弊社にて権利侵害の事実を確認できた場合には、送信防止措置を実施します。
さくらインターネットやGMO以外も、レンタルサーバー会社は、業界団体が定めるガイドラインに沿って、連絡窓口をもっていることも忘れずに覚えておきましょう。
基本は、プロバイダ責任制限法に基づいて、対応してくれます。
ネットに強い弁護士はネットトラブルを起こす管理人を特定把握している
今回は、サーバー・サイトの管理人や運営者の特定やどこで調べるのか、調べ方について解説しました。
ネットに強い弁護士であれば誹謗中傷が起きやすいサービス提供会社の管理人への連絡方法を知ってるケースが多いです。
例えば、ホストラブ、爆サイ、2ちゃんねる等、管理人情報が明確に記載していないサイト、あるいは記載してあっても住所がレンタルオフィス、バーチャルオフィスであることが多数あります。
内容証明を使って送付したところで無視されることもありますが、ネット誹謗中傷に強い弁護士は、管理人へどのように連絡すればよいか、豊富な削除実績をもとに抑えています。
迷惑行為を受けている方がもしいるのならば、一度、自分が受けている迷惑行為に関して相談してみるとよいでしょう。