ネット誹謗中傷!名誉毀損と侮辱罪とプライバシーの侵害との違い
自分の名前でネット検索したら、自分が名誉毀損されていたという経験をした人も多いと思います。そこで今回は、ネット名誉毀…[続きを読む]
「爆サイ.com(通称:爆サイドットコム・爆サイト)」という匿名の電子掲示板サイトで誹謗中傷事案が多く発生しています。
今回は、上記のような悩みを解決するため、爆サイで誹謗中傷された場合に書き込み・コメントを削除する方法から、爆サイの創設者の謎、ログ保存期間、犯人の特定方法・訴える方法までを詳しく解説していきます。
爆サイの誹謗中傷・名誉毀損の投稿の削除方法は以下のような流れとなります。
自分で爆サイの削除依頼をする場合、各スレッド及びレスが表示されている画面の最下部に設置されている『削除依頼』のボタンを押すと、削除依頼フォームが表示され申請することが可能です。
削除依頼フォームでは以下の項目を埋める必要があります。レス番号を、しっかり指定する必要があります。
上記のリスト上の「削除依頼理由」については、爆サイの「利用規約 第3条 禁止事項」を確認し、該当する番号も添えて書くと効果的です。
たとえば、爆サイでは、「他人の名誉、社会的信用、プライバシー、肖像権、パブリシティ権、著作権その他の知的財産権、その他の権利を侵害する行為」を禁止しています。
また、記載したメールアドレス宛に、爆サイ運営から削除依頼の認証メールが届くので忘れなようチェックしましょう。
参照:爆サイ.com「利用規約」
削除依頼は基本的に1レス(1投稿)単位でしか削除をすることができないという爆サイのルールがあります。
複数の投稿を削除したい場合は、ひとつずつ削除依頼を送る必要があります。
また、72時間以内に同内容の削除依頼を何回も送信したり、威圧的(民事訴訟するぞ、損害賠償請求するぞなど)な内容を記載すると禁止リストに登録され、削除依頼ができなくなってしまいますのでご注意ください。
なお、爆サイの削除申請ページの下部には、下記の文章が記載されています。
つまり、スレッド自体が、名誉毀損・誹謗中傷の晒し目的の場合は、スレッド全体の削除申請することが許されています。
ただし、スレッド全体を削除することになる場合は、「審査が厳格になる傾向」があるので、対策が必要です。
難しい場合は、「爆サイの民事訴訟に強い弁護士事務所」など法律の専門家に相談して訴える方が無難でしょう。
削除依頼時には、法的な根拠を示す対策が必要です。
利用規約に違反しているかどうか削除人が判断しますが、書き込みが本当に名誉毀損なのかどうか、それとも単に感想や意見の範囲内なのか判断が難しい場合があります。
そのため、確実に削除してもらえるように、感情論ではなく法的な根拠をなるべく記載する必要があります。
特に「名誉毀損」「侮辱罪」「プライバシー侵害」等について簡単でも良いので知識武装することが重要です。
「爆サイの書き込み削除業者」は数多く存在します。
しかし「本人になりすまして」削除申請を出すケースが多いです。
削除依頼は「本人」か「弁護士」のみが代行を許され、それ以外の業者が行うと「非弁行為」といって弁護士法72条の違法行為となります。
業者による代行申請が判明した場合、爆サイ側は削除に応じず、事態をかえって悪化させる恐れがあるため、このような業者は使わないようにしましょう。
様々な注意事項が爆サイの利用規約に書いてあります。第3条【禁止事項】のルールに違反する行為が認められた場合は、削除してもらいやすくなります。
削除依頼を出すときには、利用規約を一読してから申請するようにしましょう。
爆サイの利用規約はコチラから→http://bakusai.com/rule/
爆サイなどの匿名掲示板で、誹謗中傷被害に遭うと心や生活が一変してしまいます。書き込みの削除だけでは、到底許せないケースもあります。
その場合、投稿者が誰であるのか特定し民事訴訟で訴える必要があります。基本的に以下の手順を辿ります。
まず、爆サイのサイト運営者に対して「発信者情報開示請求の仮処分」を行う必要があります。
うまく行けば、大体2~3週間くらいで、犯人の「IPアドレス」「タイムスタンプ」といった情報が開示されます。(①)
調べたこれらの情報を元に、相手が書き込みに利用している「プロバイダ」(通信会社・携帯会社等)が特定できます。
その後、プロバイダに対して「発信者情報消去禁止の仮処分」と「発信者情報開示請求訴訟」を起こす必要があります。
訴訟で請求が認められれば、プロバイダに対して発信者情報開示命令が出されます。(②)
その時に「相手の氏名・メールアドレス・住所」が開示され、投稿者が特定されます。
その後、投稿者に対して名誉毀損にもとづく慰謝料請求手続きなどをすすめることが可能になります。(③)
尚、慰謝料請求の民事訴訟・犯人特定の流れは以下のページで詳しく記載していますので、併せてご参照ください。
携帯電話会社の「IPアドレスログの保存期間」は、約3か月程度であるといわれています。
爆サイからIPが開示された後、1か月半以内に弁護士依頼して、速やかに対応していくほうが犯人を特定できる可能性が高いです。
ただ、ログの保存期間が経過しても、IPアドレスを特定できることもあるので、詳しくは爆サイの民事訴訟に強い弁護士事務所に相談するのが良いでしょう。
爆サイで名誉毀損された場合、警察に通報して被害を訴えて、犯人を逮捕・刑事罰を与えることも可能です。
警察に相談したい場合は、下記のものを用意して、各都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口に通報するのが良いでしょう。
ただ、警察に訴えても動く基準が曖昧であったり、またたとえ逮捕者を探す流れで犯人を特定できたとしても、書き込みの削除まではしてくれません。
爆サイの書き込みで警察が動いた事例として、最も有名なのが「東名あおり運転事故」のデマ情報の書き込みについてです。
ただしこの事例は、あおり運転が社会問題している状況も有り、警察が捜査に動いたと考えれます。
キャバクラ嬢・風俗嬢に対する軽い嫌がらせ程度では、警察は動かない可能性も高いため、ネットの誹謗中傷については、自分で削除依頼するか、されない場合は弁護士に頼み、民事で訴える必要があります。
以上のように、悪口の書き込みを削除したり、犯人を特定して責任追及するには様々な手続きが必要になります。
これらの手続きを素人が行うことは困難です。
弁護士であれば任意交渉などで迅速に処理してくれる可能性もあるので、まずはご相談してみることをお勧めします。
爆サイで名誉毀損の悪口を書き込まれた場合に、訴えて「相手に請求できる慰謝料相場」は下記のとおりです。
ただ自分ひとりで請求を行うのは難しいため、「ネット誹謗中傷に強い弁護士」に依頼して慰謝料を獲得する必要があります。
削除の弁護士費用ですが、「仮処分」が必要になるかどうかで費用が異なります。
任意交渉の削除の場合には、着手金約5万円が相場です。
但し、誹謗中傷コメントが数百件に上る場合、コメント数によって弁護士費用がかわるケースがあるので、弁護士事務所に問い合わせる必要があります。
また、任意交渉で削除できない場合、裁判所への訴訟や仮処分が必要になった場合には、着手金が10万円~20万円程度かかり、なおかつ成功報酬金が別途かかることがあります。
発信者情報開示請求の手続きには、30万円~40万円程度が必要になると考えましょう。
弁護士を利用した時の特定費用については下記ページで、例をあげてご紹介していますので興味がある方はご覧ください。
「爆サイ.com」とは、ネット上の巨大匿名掲示板の一つです。
北海道版・東北版・関東版・甲信越版・北陸版・東海版・関西版・山陽版・山陰版・四国版・九州版・沖縄版・海外版のローカルコミュニティを持っています。
正式名称は「爆サイ.com」ですが、ばくさいと、バクサイト、ばくさいcom、爆砕.com、暴サイ、爆砕ドットコムなどと間違われることも多いです。
「地域に特化した日本最大級のローカルコミュニティサイト」と銘打っていることからもわかるように、北海道から沖縄まで、地域別に掲示板が設けられています。
2020年においては月間10億PVを誇り、5ちゃんねるに次ぐ勢いで利用され、書き込み数も多いです。
爆サイでは様々なネットトラブルや誹謗中傷や嘘、晒しが生じています。
どのような事例があるのか、簡単に見てみましょう。
爆サイで他の掲示板より多くの誹謗中傷や名誉毀損が行われてしまう理由は、主に「キャバクラ」「お水」「風俗」という風俗関係のカテゴリが設けられていることに関係しています。
全体的に、ホステス・キャバクラとして働く水商売の女性が被害に遭うことが多いという傾向があるのです。
問題のある書き込み内容としては、以下のようなものがあります。
また、上記のような書き込みによる被害として、以下のようなものがあげられます。
また、源氏名や伏字での悪口や誹謗中傷の書き込みが多いのも、爆サイの特徴の一つです。
爆サイは地域ごとのスレッドであるため、実名や本名を晒して書き込みがされていなくても個人特定をしやすく、悪い口コミもその地域で広がりやすいという問題があります。
そのため、嘘や被害が広まる前に早急に対処する必要があります。
大きくわけて、
の2つの方法があります。フォームには、レス番号やメールアドレスなどの必須項目を入寮して、削除理由を記載すれば手続き完了です。弁護士に依頼して法的な削除は、爆サイに強い弁護士(爆サイ削除の熟練している弁護士)に依頼すれば、安心して任せることができます。
削除まで、3日(72時間)程度が目安とされています。逆に、3日経たないうちに、何度も削除フォームにて申請してしまうと、運営妨害とみなされ、ブラックリスト化される可能性があります。逆に削除されにくくなってしまうので、丁寧に1つの書き込みに対して、1つの削除申請を送るように心がけましょう。
爆サイで他の掲示板より多くの誹謗中傷や名誉毀損が行われてしまう理由は、主に「キャバクラ情報」「○○お水・総合掲示板」という風俗関係のサブカテゴリが設けられていることに関係しています。
その結果、ホステス・キャバクラで働く水商売の女性が、ある日突然下記のような被害に遭うことが多いという傾向が見て取れます。
また、源氏名や伏字での悪口や誹謗中傷書き込みが多いのも爆サイドットコムの特徴の一つです。
爆サイは地域ごとのスレッドであることから、たとえ実名・本名の晒し書き込みがなくても、個人特定をしやすく、悪い口コミもその地域で広がりやすいので、早急に対処する必要があります。
爆サイの名誉毀損・プライバシー侵害の具体的な投稿事例は下記の通りです。
「Aegate(エーゲート)」といわれています
爆サイは「爆サイ.com係」が管理する電子掲示板ですが、以前は運営会社、創設者、管理人・運営者の氏名、連絡先、住所等はインターネットに後悔されていませんでした。
通常の掲示板の場合、フッター部に「運営会社」などのページを設けて、情報を明示しているケースが多いのですが、爆サイ.comの場合そういった記載が見当たりません。
ただ、2020年2月20日に女優・高岡早紀さんの兄高岡賢太郎容疑者が法人税法違反容疑で逮捕されたことを受け、高岡容疑者が代表のインターネット広告業「Aegate(エーゲート)」の社名と、同社が爆サイの運営会社であることが併せて公表されました。
なお、爆サイの話題とは別ですが、代表の逮捕情報が流れる4ヶ月前の2019年10月、Aegate(エーゲート)の公式サイトが閲覧不能になり、ネット上では「夜逃げしたのではないか?」と噂にはなっていました。
爆サイでは規約違反の書き込みに比較的柔軟に対応してくれるので、悪口コメントの削除請求だけなら被害者が自分で手続きすることもできますが、犯人特定をするためには弁護士に依頼して訴訟などをする必要があります。
また、警察に通報しても動かなかったり、サイトが任意の削除に応じてくれない場合などにも弁護士の力を借りなければなりません。
費用対効果について心配な場合には、まずは訴える前に弁護士に相談に行って、具体的なアドバイス受けると良いでしょう。
爆サイでの誹謗中傷被害に遭った場合には、上手に対処して被害が広がらないようにしましょう。