誹謗中傷の意味とは?基準やSNSでの事例をわかりやすく解説!
近年注目されている「誹謗中傷」。しかし、誹謗中傷はどういう意味なのか、どこからが誹謗中傷になるのか、批判との違いは何…[続きを読む]
FC2ブログで誹謗中傷・名誉毀損されることがあり、記事削除&犯人特定方法を知りたい方もいらっしゃることでしょう。
FC2ブログは、人気のブログサービスですが、利用者が多いがために、誹謗中傷や風評被害につながる記事投稿も後を絶ちません。
FC2ブログの書き込みによって被害を受けた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
今回は、FC2ブログの記事で誹謗中傷の被害を受けた場合の対処方法について解説していきます。
目次
FC2(FC2, Inc.)とは、Webサービスやホスティングサービスを展開する米国法人です。
アメリカのネバダ州・ラスベガスに本社があると言われています。
FC2はレンタルサーバーの他様々なサービスを提供しており、そのうちの1つに「FC2ブログ」があります。
しかし、冒頭でも述べたように、誹謗中傷や名誉毀損記事の投稿があとを絶ちません。例えば、下記のような事例があります。
上記のような被害を受けたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
インターネットの書き込みは、想像以上に拡散されるスピードが早いです。
そのため、被害を抑えるためには不適切な投稿をいち早く削除する必要があります。
ここからは、FC2ブログの書き込みについて削除申請する方法をご紹介していきます。
削除する手段としては、①削除依頼フォームを利用する方法と、②法的に削除を行う方法の2種類があります。
それぞれ見ていきましょう。
FC2ブログに用意されている、削除依頼フォームを利用して運営側に通報する方法です。
・不適切サイト報告・異議申し立てフォーム
上記のフォームに必要事項を入力して送信します。
記載する必要事項は以下の通りです。
特に「削除を依頼する具体的な箇所」「削除を依頼する理由」にご注目ください。
ここでは、投稿のどの部分でどのように被害を受けているのかを客観的に詳しく説明する必要があります。
なお、著作権侵害によって被害を受けている場合・弁護士などに依頼する場合は、別のフォームが用意されているのでそちらから申請してください。
・著作権侵害に関する申し立て:https://form1ssl.fc2.com/form/?id=458807
・法的機関専用 お問い合わせフォーム:https://form1ssl.fc2.com/form/?id=538865
ひとつ注意したいのが、フォームで通報したからといって必ず削除されるわけではないということです。
というのも、この方法による削除は任意で行われるため、最終的には運営側であるFC2が削除するか否かを決めるからです。
基本的にFC2ブログのようなWebサービスでは、利用規約に違反した場合のみ削除が行われます。
そのため、FC2ブログの利用規約の禁止事項を確認し、書き込み内容が利用規約のどの部分に違反しているのかを理由に追記するようにしましょう。
・FC2利用規約:https://help.fc2.com/common/tos/ja#common_taboo
・FC2著作権ガイドライン:https://help.fc2.com/copyrights/tos/ja
上記の方法で削除が行われなかった場合、法的に削除を行う必要があります。
裁判所に削除の仮処分を申し立てる方法です。
仮処分とは、権利侵害について裁判所に仮の決定をしてもらうことができるものです。
通常の訴訟とは少し違って暫定的な判断で行われるため、短期間で書き込みを削除してもらうことができます。
また、削除の仮処分命令には法的拘束力があるため、必ず削除が行われます。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
必要事項を記入した書面を送ることで書き込みの自主的削除を請求できる「送信防止措置請求」という制度もあります。(プロバイダ責任制限法3条1項)
ただ、こちらも削除依頼フォームと同様に任意で削除請求をする方法であるため、必ず削除されるとは限らないことに注意してください。
FC2は米国法人ではありますが、日本の裁判所を通じて仮処分なども行うことができます。
そのため、アメリカの企業だから日本のブログは削除されないといった心配は基本的にはないといえるでしょう。
ただ、仮処分などで法的に対処する場合には、外国にある本社に向けて書類を送付するといった準備をしなければなりません。
そのため、日本法人を相手にする場合よりも時間がかかることが多いです。
FC2は削除依頼への対応があまり良くないと言われています。
しかし、削除依頼をしたところ早く対応してくれたという声もあり、正直なところ実態がどうなっているのかはわかっていません。
自分で削除依頼を出して、実際に確認するしかないでしょう。
ちなみに、一般向けの削除依頼フォームでは削除される場合でもFC2側から何か連絡がくるというわけではないので、削除が実行されたかどうかは自分で確認する必要があります。
FC2ブログで悪質な投稿を行った犯人を特定したいと考える方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、プロバイダ責任制限法4条1項に基づいて「発信者情報開示請求」、いわゆる開示請求を行う必要があります。
発信者情報開示の仮処分や訴訟で裁判所に認められれば、投稿者の個人情報を入手することができます。
匿名相手を特定することができれば、慰謝料を求める損害賠償請求や、名誉毀損罪・業務妨害罪などで刑事告訴することも可能になります。
ただし、手続きが複雑であるため特定に至るまで時間がかかること、場合によっては時間制限があることに注意してください。
詳しくは以下のページをご参照ください。
以上が、FC2ブログの記事で誹謗中傷や業務妨害を受けた場合の対処法です。
削除依頼フォームであれば、誰でも簡単に削除を申請することができます。
そのため、もし被害を受けているのであれば一度自分で試してみるといいかもしれません。
一方、削除の仮処分や犯人を特定したい場合など、法的に対処したいのであればネット誹謗中傷に強い弁護士、特にFC2ブログに強い弁護士に相談することをおすすめします。