削除請求|仮処分でネット名誉毀損に対応!【Twitter・2ch】
ネット上で名誉毀損、誹謗中傷の書き込みをされたら「仮処分」によって削除させることができます。裁判所を使った手続きで難…[続きを読む]
あらゆる化粧品の口コミランキングや情報を取り扱っている「アットコスメ(@コスメ)」。
口コミ数も多く、化粧品を買うときに参考にする方も多いと思います。
しかし、気軽に口コミを投稿できる反面、商品の批評とは関係のない誹謗中傷の投稿もされることがあるのをご存じでしょうか。
今回は、アットコスメ(@cosme)に投稿された誹謗中傷の口コミを削除する方法や、犯人を特定する方法をご紹介します!
アットコスメ(@cosme)とは、化粧品・コスメ情報専門のポータルサイトのことを指します。
15,606,184件(4月24日現在)もの化粧品の口コミとランキングを見ることができると同時に、化粧品について質問できるQ&A・サロン予約などもすることができます。
また、新製品等が試せるプレゼント&モニターキャンペーンなどもあり、コスメ好きにはとても便利なサイトであると言えます。
しかし、先述したように、アットコスメ(@cosme)は気軽に匿名で口コミを投稿できる故に誹謗中傷の口コミが投稿されることも少なくありません。
例えば、以下のような口コミがあげられます。
化粧品は高価なものも多く、購入する際には口コミなどで評価を確認してから買う方も多いでしょう。
そんな中で誹謗中傷を目的とした低評価の口コミが投稿されると、商品の価値もブランドとしての価値も落ち、お客様からの信用が落ちることになります。
また、ネット上の口コミというものは拡散が早いため、できれば被害がこれ以上広がる前に対処したいと思いますよね。
それでは、このような口コミを削除するにはどうすればいいのでしょうか。
ここからは、アットコスメ(@cosme)に投稿された口コミを削除する方法をご紹介します。
アットコスメ(@cosme)の運営に違反報告をして投稿を削除できる可能性があります。
削除依頼をするときは以下の手順に従ってください。
口コミを削除するといっても、全ての低評価を削除することはできません。
実際に使用したときの率直な感想での低評価という、正当な評価も勿論あるからです。
そのような口コミまでも削除してしまうとステルスマーケティングと同じになってしまいます。
勿論運営側としても、そのような削除が行われないように利用規約やガイドラインで削除の基準を設けています。
そのため、該当する口コミを削除してもらうには、まずは利用規約とガイドラインを確認しましょう。
アットコスメ(@cosme)の利用規約では、以下のような19個の禁止事項を設けています。
また、口コミを投稿する際のガイドラインでは、
など22個の禁止事項を設けています。
これらの項目を確認し、該当する投稿が違反していると思われる番号や文章をチェックしておきましょう。
【参考】アットコスメ(@cosme)総合利用規約/クチコミ・投稿物ガイドライン
アットコスメ(@cosme)に削除依頼をするときは、サイトの下部にある「利用規約違反に関するご連絡」をクリックします。
すると、「利用規約違反に関するご連絡フォーム」が出てくるので、お名前・メールアドレス・ご利用サービス・対象の投稿のURL・具体的な内容を記入していきます。
名前は実名ではなく、会員登録の際に決めたニックネーム等で大丈夫です。
また、「具体的な内容」には投稿のどのような部分が、利用規約(ガイドライン)のどこに違反するのかを丁寧にかいて、削除してもらえるようお願いしましょう。
なお、同じ人が繰り返し違反行為をしていような場合は、該当する会員の口コミを開き、左下にある「通報する」をクリックすることで運営側で対処してもらえる場合もあります。
しかし、これらは運営側の裁量で行うため、違反報告をしたとしても必ずしも削除されるとは限らないので注意してください。
上記の違反報告で削除してもらえなかった場合は、法的に削除してもらいましょう。
方法としては、以下の2点があります。
プロバイダ責任制限法3条1項に基づいて、「送信防止措置請求」を行うことで削除してもらえる可能性があります。
「送信防止措置」とは、該当する口コミを見れなくすること、つまり口コミの削除のことを指します。
基本的には運営会社に送信防止措置請求の書面を送付することでできますが、こちらも削除の裁量は運営側にあるので、必ずしも削除されるとは限りません。
送信防止措置請求でも削除されなかった場合は、裁判所によって法的拘束力がある「仮処分命令」をだしてもらう必要があります。
訴訟を起こすことも可能ですが、訴訟は時間やコストがとてもかかります。
そのため、比較的早く裁判所から出してもらえる「仮処分命令」で迅速に対応してもらうことをお勧めします。
詳しくは以下のページで詳しく解説していますので、ご参照ください。
誹謗中傷の口コミは、一度削除できたから安心、というわけではありません。
該当する口コミを削除したとしても、同じような口コミが投稿されてしまえばいたちごっこが続いてしまうからです。
そのため、誹謗中傷の口コミを投稿しないように、匿名相手を特定して忠告や損害賠償をさせることで根本的な解決に繋がることがあります。
匿名相手を特定するには、「発信者情報開示」、つまり個人情報の開示を請求することが必要になります。
アットコスメ(@cosme)では、個人情報の開示等に関する問い合わせ場所が指定されています。
個人情報に関するお問い合わせ
株式会社アイスタイル
個人情報管理責任者 テクノロジー本部 本部長
〒107-6034 東京都港区赤坂一丁目12番32号アーク森ビル34階
TEL:03-5575-1260
MAIL:istyle-info@istyle.co.jp
開示請求を行いたい場合は、こちらに一度連絡をしてみましょう。
ただ、こちらに連絡したからといって直ちに氏名や住所等の個人情報を得られるとは限りません。
というのも、アットコスメ(@cosme)がそこまで細かい個人情報を入手しているとは限らないからです。
そのため、アットコスメ(@cosme)から得たIPアドレスやタイムスタンプを利用してさらにプロバイダ(携帯会社など)に開示請求を行うなど、複数の手続きが必要になる可能性もあります。
発信者情報開示請求については以下のページで詳しく解説していますので、興味がある方はご覧ください。
以上がアットコスメ(@cosme)での誹謗中傷の口コミが投稿されたときの対処法です。
化粧品の売り上げに対する口コミの力は強いものです。
何とか対処したいと考えている人は上記の方法を試してみてください。
また、裁判所での仮処分命令や投稿者の特定を行う場合は、複雑な手続きが必要になるので早めに弁護士に相談することをお勧めします。