名誉毀損行為に対する正しい対処法
SNSや掲示板サイトなどで自身に対する名誉毀損に当たるコメントなどが確認できた場合、どのように対処していくのが正しいのでしょうか? 対応方法としては、以下の対処法に沿って進めていく必要があります。
- 誹謗中傷、プライバシー侵害にあたる内容の削除を依頼する
- 加害者のアカウントに法的措置に出ると警告する
- 誹謗中傷がおさまらない場合には弁護士に相談する
まず、誹謗中傷、プライバシー侵害などがある場合は、問題コメントや記事の削除を依頼しましょう。SNSの場合は「報告」ボタンから簡単に運営に誹謗中傷等に当たることを報告できます。早ければ数日で対処してもらえます。掲示板サイトの場合は、「お問い合わせ」から削除すべき理由を伝えて削除依頼を出すことができます。掲示板サイトの場合には、削除されないケースもありますので、この場合は弁護士に相談し記事削除の仮処分の手続きを取りたいことを相談してください。
問題コメントの削除と同時に、加害者のアカウント等がわかっている場合には、「誹謗中傷行為をやめない場合には法的措置に出ます」と警告しましょう。これだけで誹謗中傷がおさまることもありますが、治らない場合には、弁護士に相談すべきです。加害者を特定して、刑事告訴を検討したり、損害賠償請求の手続きを進めていくべきです。法的手続きを取ることを警告しても嫌がらせをやめない人は、損害賠償請求などで責任を取らせない限り、問題行為を止めることができません。
ネット誹謗中傷の解決までにかかる期間は?
弁護士に依頼した場合、事件解決までにどれくらいの時間がかかるのでしょうか?
犯人を特定して、損害賠償請求をする場合には、発信者情報開示請求とプロバイダに対する個人情報開示請求の2つの手続きが必要となります。発信者情報開示請求だけで2ヶ月程度、個人情報開示請求で半年程度かかります。加害者の身元が判明するまでに8ヶ月もの時間がかかり、その後損害賠償請求に関する示談交渉を行うため長ければ全ての問題を解決するまでに1年かかることもあります。
また加害者特定に必要はIPアドレスの保存期間は、スマホからのアクセスで3ヶ月です。そのため、書き込みから1ヶ月を目安に弁護士に相談すべきです。
鹿児島県でネット問題に強い弁護士に相談を
お伝えした通りIPアドレスの保存期間が3ヶ月しかないこともありますが、デマや悪評の場合拡散されてしまうと内容が複製され全ての情報をインターネット上から消し去ることが困難となってしまうからです。インターネットトラブルはご自身で解決が難しいこともあります。対応に困ったら、ネットトラブルに強い弁護士にご相談ください。
ネット問題を多く取り扱う事務所や弁護士であれば、手続きもスムーズに進み事件解決までの期間も短くなります。またご相談の際は、地元の弁護士を探しましょう。通いやすい場所にある法律事務所に依頼すると便利です。誹謗中傷の被害にあったら、お早めに弁護士にご相談ください。