ネットにおける「表現の自由」と「名誉毀損」どちらが重視されるか?
日本の憲法では「表現の自由」が保障されているはずです。ネット上の自由な表現が、どうして認められないことになるのでしょ…[続きを読む]
匿名掲示板「爆サイ」では、個人に対する誹謗中傷が繰り広げられることも多くしばしば問題となっています。
自分が知らない間に掲示板で誹謗中傷が行われ、被害を受けたという方もいます。
今回は、そんな方のために、自分で「爆サイ」の誹謗中傷コメントを削除する方法、申請文の書き方、消去するためのテンプレを解説します。
爆サイは、「地域に特化した日本最大級のローカルコミュニティサイト」を自負しており、投稿数は、2億件を突破しています
なお、下記のように検索の際に打ち間違えたり、変換を失敗するケースがあるようですが、正式名称は「爆サイ.com」です。
爆サイの誹謗中傷事例としては、水商売で勤務している人の「源氏名」を名指しした上で、悪口や誹謗中傷が書き込まれることが数多くあります。
以下は、実際の被害事例です。
また、水商売だけではなくレストランなどの飲食店で勤務の女性も被害に遭うことが多いようです。
自分で削除申請することにはメリットとデメリットの両方が考えられます。両方を勘案して自分で削除すべきか検討することをおすすめします。
自分で爆サイに削除申請をするメリットは、以下2点です。
一方自分で爆サイに削除依頼をするデメリットも存在します。下記4点が主なポイントです。
上記のようなケースでは、本人が見ない方が良いこともあるので、信頼できる人に任せるか専門家に任せた方が良いでしょう。
弁護士法人YMPでは「発信者(犯人)の特定」を得意としております! 爆サイ、ホスラブ、5ch、2ch、たぬき、各種ブログ、口コミサイト、SNS等の誹謗中傷にお困りでしたら、お気軽ににご相談下さい!
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爆サイでの、誹謗中傷・プライバシー侵害投稿の削除申請を行う方法を解説します。
自分で爆サイの削除申請をする際には、サイト運営者が規定した利用規約と照らし合わせて、それに違反している書き込みかどうかを確認することが必要となります。
利用規約の中で特に、第3条(1)の禁止事項に注目しましょう。これが削除申請と大きく関わってきます。
利用規約第3条1項5号では、「他人の名誉、社会的信用、プライバシー、肖像権、パブリシティ権、著作権その他の知的財産権、その他の権利を侵害する行為」を禁止しています。また、6号では、「本名、住所、メールアドレス、電話番号の記載」などの個人情報に関わる情報の投稿も禁止しています。もっとも、公開されている情報や公人については、これに含まれないようです。
さらに、11号は「犯罪予告、自殺への誘引その他他人を威迫・脅迫する旨が看取される内容」を禁止しています。
参考URL:http://bakusai.com/rule/
上記に当たる行為であれば、削除申請をして通る可能性があります。
また、上記禁止事項に明記されていないものであったとしても、明らかに不適切であると考えられる場合は、管理者に訴えると削除される可能性があります。
「爆サイ」では、削除フォームによる削除申請窓口を設けており、場所は、各スレッドの画面の一番下です。
削除フォーム内に、下記2点記載して、サイト運営者へ送信すれば削除申請が完了します。
「スレッド番号」とは、スレッドのトップにある「No.xxxxx」という数字です。
また、「コメント番号」は、ハッシュダグ(#)の横の数字です。
NO.と#を省略して記載するルールがあるので注意してください。
気になる方は、以下のURLでも削除依頼申請方法をチェックしてみてください。
なお、削除依頼はコメント1つごとにする必要があります。複数問題投稿がある場合でも、一気に削除依頼をすることはできませんので注意してください。
実際に削除されるかどうかは最終的には管理人の判断を待つことになります。
「爆サイ」の注意事項には、「同内容の連続した削除依頼(72時間以内に同内容の複数回の依頼)及び威圧的削除依頼は、弊社の業務妨害と判断し禁止リスト登録を行い、今後の依頼にはお答え出来なくなることが御座います。」との記載があります。
つまり、一度運営者に申請を行ったあと、72時間以内に同内容の複数回申請を行ってしまうと、削除依頼には対応してくれないため注意が必要です。
削除依頼の際に、1日経っても返答がないと焦って次の日にも削除申請をしてしまう方がいます。これは逆効果ですので、絶対にしないようにしてください。
次は、削除申請の際のポイント、テンプレについて解説します。
削除されるかどうかの大事なポイントは「削除申請の理由」です。
先述した通り、基本的には禁止事項に当たる場合にのみ削除が実行されます。
ですので、削除申請理由では、下記3点を客観的かつ具体的に記載すべきです。
削除理由ははっきりと具体的に記載する必要があります。難しい場合は、下記の削除テンプレ(例文)をご利用ください。
削除理由が曖昧だと、根拠が不透明で削除されない可能性もありますので、気をつけましょう。
「送信した削除依頼申請について、2ちゃんねるのように内容が公開されるのでは?」と感じている人が多いようです。
これについて、特に公開されるとの公式見解や口コミによる情報はありません。明らかにはなっていませんが、公開されることは現時点ではありません。
というのも、利用規約5条(2)では「個人情報保護法を遵守し、投稿ログ情報をはじめとする利用者の個人情報を原則として第三者へ提供致しません」と明記しています。この内容は、削除依頼申請内容についても含まれると考えられます。
削除されるかどうかは、管理人の判断次第です。
もっとも、管理人の気分によって判断されるというわけではなく、あくまでも利用規約に照らし合わせ、微妙な判断が必要になるケースにおいてという意味です。
明らかに利用規約に反する場合は、削除されます。また、「表現の自由」がたびたび問題となるのですが、公開されている情報であるのかという点が、判断の基準の1つになっているということも知っておくべきでしょう。
削除依頼については「72時間以内を目処に行う」と公式見解が出ています。
もっとも、表現の自由を侵害する可能性も否定できないため、違法性の判断については、慎重に行っているようです。
削除依頼をしてすぐに削除されるわけではないので、1週間程度は様子を見た方が良いです。
「自分で自分の個人情報を爆サイに書き込んでしまった!」という方も稀にいるようです。
ただ、書き込む前に「削除パス」と呼ばれるパスワードを設定していない場合は、自分で削除できない仕様になっています。
先述した通常の削除依頼フォームから、削除依頼を出して削除を待つしかないでしょう。
なお、削除パスを設定している場合、書き込んだレス付近に削除マークが表示され、そこから削除することが可能です。
仮に、「テンプレを使った削除フォームからの削除申請方法によっても削除されない」、「テンプレも例文も効果なし」、「消すだけではなく、慰謝料を請求したい」という場合は弁護士に依頼する必要があります。
弁護士に依頼すると、まず、問題コメントを行った人のIPアドレスを調べることになります。任意で管理人に開示を請求し、これがダメな場合は、裁判所にIPアドレスの開示請求の仮処分を訴えます。
そしてプロバイダに対し投稿者の個人情報の開示を請求し、投稿者を特定するということになります。
「爆サイ」の誹謗中傷コメント・プライバシー侵害に悩んでおられる方、「爆サイの誹謗中傷対策」を行いたい方は、ネットトラブルに強い弁護士または弁護士事務所にご相談ください。