Googleマップの口コミ削除弁護士5選を紹介!【2024年おすすめ】
Google マップの口コミを削除しようとも、Google側が対応しない時は、弁護士による削除!全国のGoogle …[続きを読む]
病院や飲食店などの経営者の方にとって、Googleマップにおける誹謗中傷は死活問題とさえ言えるでしょう。
特に飲食店の場合、最近は訴訟を起こされている「食べログ」よりもGoogleマップのレビューの方が大きな影響力を持ち始めています。
気にしないというわけにはいきませんし、そのまま放置すると店舗のイメージも悪くなってしまうので消す方法を理解して実施したいものです。
また、店員などの個人名を名指しで晒す人もいますし、星1つの低評価だけを入れて無言レビューの人もいます。
そこで今回は、X(旧Twitter)やYahoo!知恵袋でも話題になりがちな、Googleマップで第三者からネガティブな口コミや嫌がらせの書き込みで営業妨害されたとき、個人攻撃されたとき、レビューを消す方法・訴えの事例、犯人特定方法や注意点、削除依頼の費用、店員の名前の名指しで褒めるのではなく嫌がらせ口コミをしてくることは名誉毀損ではないか、個人攻撃はひどくないか、消し方等を解説致します。
Googleマップのアプリには、病院やお店、各種施設の「口コミ」を簡単に無料で投稿する機能があります。「Google ローカルガイド」とも言い、ポイント、レベル、バッジ、通知機能等がありゲーム感覚で気軽に登録する人も多いです。
具体的には、その場所や商品を利用した人が星による5段階の評価をし、具体的な感想も投稿できる機能で、他の人にもその評価や具体的な口コミ内容をシェアすることが可能です。また、以下でお話されるように削除されることもあります。
例えば、ネット上のGoogle検索で「東京都庁舎」など場所の名前と検索すると、住所や電話番号等とともに「口コミ数」「レビュー内容」等が検索結果の右側にナレッジパネルの項目として掲載されます。
上記の画像の赤線で囲んだ場所に、ユーザー全体の口コミ数と評価が表示されていることが分かります。
また、その箇所をクリックすると、具体的な文章によるクチコミ内容と星による評価、コメントへのいいねの数を確認することができます。なお1つの場所には2つ・3つコメントは書けず1つしか書けません。
Googleマップに書き込まれるクレーム口コミは業種・企業によって内容が異なります。
そのため、店側にどのようなネガティブなコメントが記載される可能性があるか下記の3つの例を確認をしましょう。店舗を名指しし、スタッフの個人名をそのまま記載する例もあります。
たとえば、病院をGoogleマップで探す場合、「どのような対応をしてもらえるのか」「医師が期待できそうかどうか」「丁寧に話を聞いてくれたか」「受付や待合室の雰囲気」等のレビューを見て、実際に行くどうか決める場合が多いです。
ただ、病院側が普段から患者に対して誠心誠意丁重に対応していても、そのときの病院の混雑状況によっては、細かい部分まで手が回らず、顧客から「不親切で、対応のよくない場所」とレッテルを貼られ、結果的に低評価の口コミを投稿されてしまいます。
また、星1つだけの低評価のみを記載する人について困ることも多いでしょう。だから消し方が重要なのです。
Googleマップの悪質な口コミの削除方法は、主に以下の2つの方法があります。
Googleが口コミを「ポリシー違反」や「利用規約違反」と認めた場合、口コミを報告すれば削除対象となる場合があります。
ポリシー違反・利用規約違反に該当するのは、以下のようなケースです。
「スパム・虚偽のコンテンツ」「関連性のないコンテンツ」とは、例えば以下のような書き込みが考えられます。
実体験にもとづいていない口コミは削除することが可能です。
Googleマップ上における「悪意のある表現」「違法コンテンツ」とは、具体的には下記のとおりです。
その他にも下記のようなクチコミが禁止されています。
参考ページ:Googleマップサポートサイト「禁止および制限されているコンテンツ」
ポリシー違反や禁止・制限されるコンテンツに該当する口コミがあれば、次の手順でGoogleに削除依頼をしましょう。
Google マップにアクセスして、自社の店舗の名前・病院の名前等などで検索します。
サイドパネルに下記のような[(クチコミの数)件のクチコミ] が表示されます。
[クチコミ]の箇所までスクロールし、報告するクチコミを見つけて「メニュー」をクリックします。「違反コンテンツを報告」という文言がポップアップされるのでさらにクリックします。
「口コミを報告」というフォームが開きます。
違反理由を選択してボタン送信すると、報告完了です(*2022年現在は、削除理由を記載するフォームなどは表示されず、ボタンを押すとすぐに完了します。
その後、メールで削除依頼の進捗状況について連絡が来る場合があります。
以上の流れでGoogleマップのポリシー違反に該当する不適切な悪口の口コミは削除が可能であり消し方がうまくいけば成功します。
わかりやすい営業妨害・嫌がらせ口コミは上記の方法で削除することが可能です。
しかし上記の流れでもGoogle側が口コミを消さず、名指しで店名、店員の名前を個人攻撃する名誉毀損口コミをそのまま残してしまうケースがあります。
そのような場合は、下記の流れで対処します。
上記の流れ⑤のところで「法的な問題を報告する(下記の赤枠の部分)」を選ぶ必要があります。
その後「Google からコンテンツを削除する」というページが開きますので、そこで「法的な問題:まだ記載されていない法的な問題」を選択して「リクエストを作成」してみてください。
下記のようなページが開くはずです。
上図の赤枠部分を入力していきます。入力項目は下記のとおりです。
上記の内容については、そこまで悩まずにすぐ記載できる情報かと思います。
問題はその後に表示される以下の部分です。
例えば、Googlemapの口コミで「名誉毀損」が行われている場合を考えてみましょう。
この場合「刑法230条1項」をコピーして文章を作成すればよいでしょう。
条文は下記のとおりです。
名誉毀損以外のその他の問題でお困りの場合は、ご自身でネットで条文を調べて引用するのも良いですが、今後のことを見越して「ネット誹謗中傷に強い弁護士」に相談するのも良いでしょう。
上記に記載した方法でGoogleマップの口コミ削除依頼をしても、Googleが書き込み削除の対応をしてくれないケースがあります。
その場合、「仮処分」という手続きを裁判所に申し立てることにより、Google社に対して「口コミの削除命令」を出してもららうしかなくなります。
仮処分は、裁判所の決定なので、Googleは必ず従わねばなりません。「禁止されたコンテンツなどではない」と判断してGoogle社が対応しなかったケースでも、仮処分さえ認められれば該当するGoogleマップの口コミを消すことが可能です。
ただ、仮処分命令を認めてもらうには「守るべき権利」と「権利を守る必要性」の2点を立証しなければなりません。
一般の人にとっては対応が困難なため、削除請求に強い弁護士に依頼するのが無難でしょう。
実際に、過去にGoogleマップの誹謗中傷口コミの削除が認められた事例をご紹介します。
2015年4月7日 千葉地裁松戸支部
この事件では、Googleマップの「口コミ」によって名誉毀損の被害を受けた医療機関が該当の口コミを削除するよう求め、仮処分を申し立てました。
Google側は、該当する口コミにポリシー違反などはなく、削除の必要性がないと主張していましたが、裁判所は権利侵害を認めて削除命令を下しました。
なおこの件では、裁判所は日本だけでなく世界中においてこのコンテンツを削除するよう命じています。
上記のように、Googleに自主的に削除してもらえなかったケースでも、仮処分を申し立てれば削除してもらえる可能性があります。
Googleマップでは、店舗に対して名指しで、高評価ではなく悪評や厳しいコメント、営業妨害コメント、低評価が付きやすいですが、事業者側から丁寧な返信をすることで、情報としてバランスをとることが可能です。
事業者側は感情的に回答するのではなく、簡潔にわかりやすく、丁寧に誠実にお願いして回答すれば、検索ユーザーに良い印象を与えることも可能です。
クチコミに返信すると、Google 検索やマップでの顧客のクチコミの下([オーナーからの返信] ラベルの下)に表示されます。
望んだ治療をしてくれなかった印象が原因で、患者が「医師の態度が悪い。患者の意見を聞かない!」とクチコミを書かれたとします。そのような投稿コンテンツの場合は、下記のような返信例が考えられます。
クチコミを読む側は、双方の意見を聞くことができ、冷静な判断ができるようになります。
参考引用サイト:Googleサポートサイト「クチコミを読み、返信する」
以上の流れで、口コミに返信することが可能です。星1つだけの低評価レビューの場合は、このような対応しか現実的には難しいでしょう。
Google口コミの返信方法、星1だけのレビューの返信方法に関しては、下記の記事で詳しく解説しております。
Googleマップの低評価・口コミ削除の仮処分が認められるためには「権利侵害」が行われていることが重要です。
具体的にどのようなコメントに「権利侵害」があると認められるのか、代表的なケースを紹介しておきます。
公然と事実を示すことによって他人の社会的評価を貶める行為です。
口コミ内容が真実であってもそれが社会的評価を落とすものであれば、名誉毀損となる可能性があります。
事実ではなく罵倒などによって、おおやけの場で他人を侮辱する行為です。
2022年、侮辱罪の厳罰化が行われ、改正刑法も成立しました。
他人が通常知られたくないと考える私生活上の事実や情報などを勝手に投稿した場合などです。
虚偽の噂を流したり他人に不当な勧誘をしたり、あるいは乱暴な言動をすることによって他人の業務を妨害する行為が営業妨害です。
Googleマップでは上記の4ケースが多いかと思いますが、他にも下記のような行為があります。
不適切な「クチコミ」を選び、右上のボタンから、「レビューを報告」をクリックします。すると、どのような不適切なのか選択肢が表示されます。
の中から選び送信を送ると、削除依頼完了です。
Google口コミ削除までには、2週間程度かかります。Googleのポリシー違反で申請する場合は、2週間程度で削除されます。もし、申請後3週間たっても削除されない場合は、ポリシー違反による申請が通らなかったと考えたほうが良いでしょう。
後述しますが、原則、口コミ削除の対応は弁護士がすべきです。ただし、口コミ削除業者というのもあります。こちらは注意をすることがあります。
中には不当に高額な料金を請求する業者もありますし、確実な削除を保証することは難しいにもかかわらず、誇大広告を行う業者もあります。
そして、不適切な対応により、かえって問題が拡大する可能性があります。
Googleプロフィール自体を消すということも可能です。ただ、また追加される可能性もあり、なかなか対処が難しい問題と言えるでしょう。
Googleマップの口コミ・レビューにより権利が侵害・営業妨害されている、名指しで個人名を攻撃されている、かもしれないと考えるなら、まずは削除費用がかかったとしても、法律のプロである弁護士を活用・相談すべきです。
また、投稿を消すことだけではなく口コミの投稿者を特定し、開示請求・損害賠償請求をすることも場合によっては可能です。
悪質で嘘で事実無根の口コミ投稿を繰り返させないためにも、開示請求で犯人を特定し損害賠償請求をすべきです。
Googleマップによる不当な口コミによる権利侵害を受け入れる必要はありません。
不利益が大きく広まらないうちに、積極的に削除依頼費用を支払い、弁護士に相談して、削除請求、非表示対策を行いましょう。
実際に口コミを消すために弁護士に依頼する場合は、弁護士費用がかかりますが、削除費用については、下記ページなどをあわせてご参考ください。
任意交渉なのか、裁判なのかで費用は変わってきますし、事務所によっても違います。任意交渉の場合、5万円程度~が相場とかんがえておくよいでしょう。