プライバシーの侵害と肖像権!他人にSNSで勝手に個人画像を載せられた

facebook like

ネットを利用している場合、SNS(Twitter、FaceBook、Instagram、Youtube)でいろいろな写真や動画を投稿したり、他人の投稿内容を見たりして楽しむことが多いです。

しかし、このようなSNSや動画サイト(Youtube、ニコニコ動画)、Googleマップでは、自分や家族の顔が写った写真や動画が勝手に投稿されてしまうことがあります。

SNSに写真を無断で公開され、写っている人たちに迷惑を与える行為は「フォトハラ」とも呼ばれ、社会問題にもなっています。

フォトハラ(フォトハラスメント)とは

フォトハラスメント(Photo harassment、略称・フォトハラ)を意味は下記になります。

「無断で、他者をスマホで撮影する行為。また、撮影した写真を相手の許可を得ずにSNSに投稿し、相手に精神的な苦痛を与えること。」

を言います。ソーシャルハラスメントの一つの形です。

関連記事
フォトハラ
SNS上のフォトハラ・ソーシャルハラスメントの問題点と対策方法
最近では、ツイッターやLINE、フェイスブックなどのソーシャルメディア(SNS)を使った「ハラスメント」が増加してい…

ネット上で自分の画像が勝手に利用された場合、肖像権の侵害が問題になります

肖像権とは具体的にどのような権利で、どのような場合に認められるのでしょうか?

肖像権侵害を受けた場合の対処方法も知っておく必要があります。

そこで今回は、ネット上の画像投稿で問題になりがちな肖像権の問題について解説します。

肖像権とは

ネット上で自分が写っている画像や動画を勝手に投稿された場合、肖像権侵害が問題になります。

肖像権」とは、「みだりに自己の容ぼう等を撮影され,これを公表されない権利」のことです。著作権などと異なり、明文化はされておらず、判例によって確立されてきた権利です。

肖像権の根拠は憲法13条の幸福追求権にあるとされています。

肖像権というと、有名人にのみ認められるようなイメージもありますが、そのようなことはなく一般人にも認められます。

このことは、最高裁の判例などでも明らかにされています(最判平成17年11月10日)。

なお、有名人には、それとは別に財産的権利である「パブリシティ権」という権利も認められます。

一般人にも認められる肖像権には財産的な性質はなく、単純に「勝手に自分の写真を撮影されたり公表されたりしない」、という人格的利益です。

プライバシーの侵害と肖像権侵害

肖像権は、プライバシー権の侵害ととても似た性質を持ちます。

プライバシー権とは、みだりに私生活に関する事実を公開されない権利であり、たとえば、生い立ちや家族構成、今の生活様式や場所、勤務先や交際相手などの情報がプライバシー権によって保護されます。

また、自分の容ぼうもプライバシー権の保護の対象となります。そこで、自分の写真を勝手に公開された場合、肖像権だけではなくプライバシー権の侵害も問題になり、この場合にはプライバシー権と肖像権は同じ内容となります。

ただ、プライバシー権の場合、情報が他人に知られる状況にならないと侵害にならないので、勝手に人の写真に自分の姿が写り込んだだけのケースなどでは、プライバシー権の侵害にならない可能性があります。

これに対し、肖像権が問題になるのは、写真を撮影されたり公開されたりした場合なので、勝手に撮影されて偶然自分の姿が写り込んでしまった場合などでも肖像権侵害になります。

肖像権の保護外

また、肖像権は、自分の容ぼうを撮影された場合のみに問題となりますので、文書などによって個人的な情報や私生活を公表された場合などには肖像権による保護は及ばず、プライバシー権の適用を問題にする必要があります。

以上のように、プライバシー権と肖像権はとても似た権利であり、適用場面が重なることも多いですが、細かく見ていくと適用場面がことなることもあるので、別個独立して認める必要があるのです。

肖像権侵害になる場合の基準は?

ネット上で自分の写真が勝手に利用された場合など、肖像権侵害が成立するにはどのような基準で判断されるのかが問題です。

肖像権侵害があるかどうかについては、基本的に、その撮影や公開が被写体の受忍限度を超えるかどうかによって判断されますが、受忍限度を超えるかどうかの判断に際しては、以下のような事情が考慮されます。

撮影対象の人物をはっきり特定できるかどうか

写っている人がはっきり特定できる場合には、肖像権侵害が認められる可能性が高くなります。反対に、ぼんやりしていて顔などがよくわからない場合には、肖像権侵害にはなりません。

被写体がメインになっているかどうか

写真の中で、人物がメインになっている場合には肖像権侵害が認められやすくなります。これに対し、風景などがメインになっている場合には肖像権侵害にはなりにくいです。

拡散可能性が高い場所に公開されたかどうか

たとえばネット上のSNSなどでは、拡散可能性が高いので肖像権侵害が認められやすいです。これに対し、公開せずに自分一人や限られた少人数で共有するにすぎない場合には、肖像権侵害が認められにくいです。

また、肖像権侵害が起こるのは、被写体の承諾がないからであり、権利者である被写体が撮影や公開について許可をしている場合には、肖像権侵害になりません。

撮影と公開については別個の承諾が必要になるので、撮影の承諾をしていても、公開の承諾がない限り、勝手に公開したら肖像権侵害になることにも注意が必要です。

【東京都・中央区】
弁護士法人YMP
 現在営業中( 本日9:00~22:00 ) ]

2ch、5ch、爆サイ、ホスラブ、SNS、検索結果の削除を得意としております。電話相談も対応可能です。

2ch、5ch、爆サイ、ホスラブ、SNS、検索結果の削除を得意としております。電話相談も対応可能です。

弁護士法人YMPは、2chや爆サイ等をはじめとする掲示板のネット誹謗中傷問題の解決を得意としております。プライベートな案件などに関しましても、当然のことながらご相談者様の秘密を守秘し、ご相談者様の悩める心情に寄り添いながら、解決に向かって迅速に業務を遂行してまいります。
 現在営業中( 本日9:00~22:00 ) ]
お電話でのお問い合わせはこちら
050-5267-6228
[電話受付]平日 9:00~22:00 土日祝 9:00~18:00
電話で相談する 弁護士詳細情報はこちら 弁護士詳細情報はこちら

SNSで肖像権侵害が行われる事例

次に、SNSで肖像権侵害が行われる具体的なケースをご紹介します。

盗撮された画像を掲示板、SNSに投稿

いつ、どこで撮影されたか覚えていない写真が、5ちゃんねる、2ちゃんねるの掲示板、Twitterなどで晒された。その写真が、いつ撮られたのかも記憶が曖昧、誰に撮られたのか思い当たる人もいないといった被害が出ています。

何者かに自分と子どもの写真が勝手にSNSに投稿された

たとえば、子どもと一緒にお出かけをしていたとき、外出先で写真を撮影していた人が勝手に自分たち親子の写真を撮って、SNSに公開することなどがあります。

この場合、自分と子どもの両方の肖像権侵害となります。

知らない者に掲載された不安と、TwitterやFacebook、Instagramに親子の写真が掲載されていて驚くことがあります。

友人が自分と子供の写真を勝手に投稿した

フェイスブック、Instagramでも問題は起こります。友人同士の集合写真に映っている自分の顔写真を許可なくフェイスブックやInstagramに投稿したケースでも、肖像権侵害となります。

肖像権は、勝手に撮影されない権利であるだけではなく、勝手に公表されない権利も含むので、友人に対して撮影の許可をしていても、公表の許可をしていない限りはSNSへの写真投稿が違法になるからです。

友人と良好な関係であれば、事情を説明すれば削除してもらうことは可能でしょう。

子供の画像のネット公開には注意を!

自分や、友人の子供の写真の画像のネット公開に対しては慎重になる必要があります。

集合写真や運動会、誕生会、パーティーの複数の子供の写真としても、すぐにアップしたくなりますが、配慮が必要です。

何故なら、映っている背景の画像から、自宅の住所が簡単に特定されることがあります。ネットでは誰がみているかわからないため、閲覧者の中には、児童愛好家もいれば、犯罪者もいるかもしれません。

悲惨な幼児や小学生の誘拐、殺人事件は止むことはありません。当然、無意識な子供の画像公開で、子供を危険にさらす可能性があり、子供の画像の公開には慎重になるべきなのです。

もちろん、子供の裸の写真や水着の写真など、肌の露出が多い写真、画像は、例え集合写真だっとしても、影響が大きいので慎重になるべきです。

知り合いが秘密の画像や動画を勝手に公開した

誰でも、人には見られたくない秘密の画像があるものです。昔の高校時代の写真、卒業アルバムや水着の写真、半目で写りが悪い写真など、いろいろな事情があるでしょう。

このような画像を、ふとしたきっかけで他人が取得して勝手に公開してしまうことがあります。

元恋人などが、リベンジポルノのように嫌がらせで性的な写真を公開するケースもありますし、今の恋人が悪気なしに性的な写真を公開することもあるかもしれません。

このようなケースでは肖像権侵害と認められるので、相手に対して法的な手続きをとることができます。

関連記事
肖像権
YouTubeで肖像権侵害!自分が映っている動画を勝手に投稿された
YouTubeはとても便利で利用者も多い動画投稿サイトですが、撮影された動画を無断で投稿されて肖像権侵害やプライバシ…

Twitterいじめ

TwitterやInstagramに、中傷やいじめ目的に知人の顔写真を少し加工し、本名を書かれたものを拡散、アップする行為も法律的に問題となる行為です。

関連記事
スマホで自撮りする女性
ネットで自分の顔写真が勝手に加工・悪用された!無許可使用の対処法
Twitter、Facebookやインスタグラムにアップした写真を勝手に転用されてしまった。 アダルトサイトに掲載さ…

肖像権侵害を受けた場合の対処方法

肖像権侵害を受けたら、具体的にどのような対処が可能になるのでしょうか?

差し止め請求と慰謝料請求

まずは、画像や動画の利用差し止め請求ができます。肖像権侵害によって画像などが公開されている場合、放っておくとどんどん拡散してしまうので、一刻も早く公開を辞めさせる必要があります。

そこで、肖像権にもとづく差し止め請求をすることによって、画像や動画の削除を求めることが可能です。次に、損害賠償請求も可能です。肖像権侵害によってこちらは精神的な苦痛を被ることになるので、その賠償として慰謝料請求することができるのです。

対処は弁護士に依頼すべき!

ただ、これらの請求する場合、自分1人で対処することは難しいです。

まず、掲載サイトに対して画像削除の請求をする場合、サイトが任意で削除に応じてくれるとは限らないので、裁判所で仮処分の手続をとらないといけません。

また、勝手に画像を投稿した犯人に対して慰謝料請求をしたいと思っても、相手がどこの誰か分からないことが多いので、まずは相手を特定する手続が必要になります。

そのためには、やはり裁判所で仮処分を行い、さらにプロバイダに対して本訴訟による裁判をしないといけないので、大変な手間や労力がかかります。

このような難しい手続を素人が自分一人ですすめることは、非常に困難です。弁護士に相談するのが良いでしょう。

ネット問題に強い弁護士

そこで、肖像権侵害を受けて、差し止め請求をしたり損害賠償請求をしたりしたい場合には、ネット問題に強い弁護士に対応を依頼することが大切です。

肖像権侵害の画像がネット上に残っていると、情報がどんどん拡散されて被害が広がるので、一刻も早く差し止め請求によって削除させる必要があります。

今、自分や家族の写真や動画が勝手にネット投稿されて困っている場合には、早めに弁護士に相談されることをおすすめします。

まとめ

今回は、SNSなどで勝手に画像や動画を投稿された場合の肖像権侵害について解説しました。

肖像権とは、自分の容ぼうをみだりに撮影されたり公表されたりしない権利のことで、プライバシー権と似ています。肖像権侵害が認められるのは、その利用が受忍限度を超える場合です。

画像に人物がはっきり写っていたり人物がメインであったり、拡散しやすい公表形態であったりすると、受忍限度を超えて違法と認められやすいです。

肖像権侵害が認められたら、画像の利用の差し止め請求ができますし、相手に対して損害賠償請求も可能となります。

肖像権侵害が行われている場合、放っておくと情報が拡散されて被害がどんどん広がりますので、早めに対処することが重要です。

今、自分や家族の写真がネット上に公開されて対応に悩んでいる場合には、お早めにネット問題に強い弁護士に相談して、まずは画像の利用を差し止めてもらいましょう。

誹謗中傷に強い弁護士が無料相談いたします

ネット誹謗中傷で悩まれている方は、今すぐ弁護士にご相談ください。書き込みの削除、犯人の特定が可能性があります。

  1. 匿名掲示板に個人情報、名誉毀損の書き込みされた
  2. SNS/ブログなどで誹謗中傷をされている
  3. 会社(法人)/お店の悪い評判が書かれ風評被害を受けている
  4. 書き込み犯人を特定したい
  5. 名誉毀損の慰謝料請求、損害賠償請求をお任せしたい

ネット誹謗中傷に強い弁護士に無料相談することで、解決できる可能性があります。弁護士に任せて頂ければ、被害者の方は平安な生活を取り戻すことができます。

1つでも当てはまる方は1人で悩まず、今すぐ弁護士に相談しましょう。

【東京都・中央区】
弁護士法人YMP
 現在営業中( 本日9:00~22:00 ) ]

2ch、5ch、爆サイ、ホスラブ、SNS、検索結果の削除を得意としております。電話相談も対応可能です。

2ch、5ch、爆サイ、ホスラブ、SNS、検索結果の削除を得意としております。電話相談も対応可能です。

弁護士法人YMPは、2chや爆サイ等をはじめとする掲示板のネット誹謗中傷問題の解決を得意としております。プライベートな案件などに関しましても、当然のことながらご相談者様の秘密を守秘し、ご相談者様の悩める心情に寄り添いながら、解決に向かって迅速に業務を遂行してまいります。
 現在営業中( 本日9:00~22:00 ) ]
お電話でのお問い合わせはこちら
050-5267-6228
[電話受付]平日 9:00~22:00 土日祝 9:00~18:00
電話で相談する 弁護士詳細情報はこちら 弁護士詳細情報はこちら
都道府県から誹謗中傷に強い弁護士を探す

あなたへおすすめの記事