X(旧Twitter)で悪口と誹謗中傷!名誉毀損ツイート削除と犯人特定方法
Twitterで誹謗中傷・悪口が書かれた場合、削除する方法と流れ、裁判の事例や開示請求のタイムリミット、悪口を書き込…[続きを読む]
新破産者マップ・モンスターマップのような後継サイト・ミラーサイトは、見たいと思っても閉鎖と類似サイトの開設を繰り返してたり、魚拓を取ろうとする人もいたり、閲覧したい見たいという方もいたりしております。
また新たに新破産者マップ・モンスターマップのようなサイトが開設された場合に備え、モンスターマップの概要から削除の方法、自己破産者データベース一覧、検索サイト、リストマップなどの2019年、2020年、2021年、2022年までの主に4年間の経緯を解説していきます。
破産者マップとは、自己破産・個人再生をした人物の氏名・住所が、Googleマップと連動して公開されているサイトです。破産者情報を誰でも無料で気軽に見ることができるサイトです。
一時期、閉鎖されましたが、その後類似の「モンスターマップ」というミラーサイトによって誰でも簡単に破産者の情報を見ることができる状態になってしまっていました。
また2022年6月中旬に後継サイトとなる「新破産者マップ」が復活し、いたちごっこの状態となっています。
無料で閲覧できる破産者マップは2019年3月に登場しました。
インターネット版の「官報」を元に作成されていると考えられています。
「官報」の内容は通常は検索できず見方も分からないため、基本的に「官報」に掲載されている破産者情報が一般人に知られることはありません。
ただ、モンスターマップではGoogleなどを通じて個人名で氏名・住所・破産情報を検索できる方法を掲載しており、誰でも簡単に破産者を調べることができてしまうのです。
加えて、モンスターマップの情報を見たいという人も多いのでSNSや5ちゃんねるなどの匿名掲示板などに転載されることもあり、被害が広がっています。
新破産者マップ・モンスターマップができる前、「破産者マップ」という似たようなサイトがありました。
元祖破産者マップには削除依頼ができる仕組みが一応ありましたが、依頼するには本人確認のための個人情報を入力しなければならず、その個人情報が詐欺に悪用されるかもしれないといったリスクも考えられていました。
最終的には被害者の弁護団が結成され、行政指導も受けたため現在は閉鎖しました。
しかし、新破産者マップ・モンスターマップなどミラーサイト・後継サイトのようなサイト、自己破産者データベース一覧のようなサイト、リストマップ状のサイトなどが多数復活したことで破産者マップを閉鎖した意味もなくなってしまっています。
ちなみに、モンスターマップと元祖破産者マップは多くの類似点があり、作成者が同一人物ではないかと言われていますが定かではありません。
個人情報保護委員会は、モンスターマップが「個人情報保護法違反」であると判断しました。理由は下記のとおりです。
そのため、必要な対応をとるまで「再開してはならないと勧告」を行いました(個人情報保護法41条、42条1項)
しかし、モンスターマップは勧告の期限内に措置を行わなかったため、2020年8月27日までにサイトを停止するよう「停止命令」を出されるまでに至りました。(同法42条2項)
なお、これらの命令に従わない場合には懲役6月以下または罰金30万円以下の刑事罰(同法84条)が科せられることになります。
その結果、2020年8月21日時点においてモンスターマップの閉鎖(URL・ドメインにアクセスしても見れない状態)が確認され、類似のサイトも同時期に閉鎖しました。
多くの人が尽力を尽くし、2021年には自己破産の情報を見たいと感じた場合は、もとどおり「官報のみ*」での閲覧となり、自己破産者データベース一覧形式のサイトは消失したように見えました。
*ただ、SNSや掲示板などへ転載された情報をネット上で確認されました。
この時点では、これ以上類似サイト・後継サイトは特に出てこず、見たいと思っても復活もないかと考えられていました。
上記のような経緯があったにもかかわらず別途URLで「新破産者マップ」が約2年の歳月をすぎ2022年6月に再び誕生しました。
運営者は現時点では不明で、特定されていません。
検索の利便性・操作性が高く、誰でも近くの隣人の破産者情報を見ることができる内容となっております。
復活した新・破産者マップは情報の削除に対してビットコインを要求しています。
支払い後、24時間以内に情報を削除するといますが、現時点で削除者・削除してもらったという言及者がネット上では見当たらず、真実かどうかは不明です。
2022年版の新破産者マップは秒で潰される可能性も高いですが、再び似たようなサイトが作られることも考えられるため、今後の警戒も必要です。
それでは、新破産者マップ・モンスターマップのどのような部分が特に問題となっているのでしょうか。簡単に見てみましょう。
新破産者マップ・モンスターマップはYahoo!やGoogleから個人名を入力して破産者の情報を検索・閲覧できるようになっています。
これは、個人情報の漏洩やプライバシー侵害にあたります。
「官報」で既に公開されているから問題ない、という考えもあるようですが、過去の裁判例からすれば、既に公開されている情報であっても、不必要に拡散・公開することは違法とされる可能性が非常に高いです*
*(プライバシーにつき最判平成6年2月8日、下記名誉毀損につき東京高判平成25年9月6日など)。
また、破産したという情報は、社会的評価を低下させる見方が一般的であるため、破産者の情報を公開・拡散することは、名誉毀損にも該当すると考えられます。
モンスターマップでは海外(スイス)の法律を適用していると明示されています。
加えて、「掲載している個人や組織は実在している個人や組織と関係ない」、つまりフィクションであると主張しています。
恐らく、日本の法律で裁かれないようにするための細工だと思われますが、もし本当に海外のサーバーで運営しているとなると、犯人を特定し損害賠償請求などをするのは困難です。
実際、サイト上には運営者への連絡先や「破産者マップ」にはあったような削除依頼フォームもないので、直接連絡をとって削除するのはほぼ不可能でした。
しかし2022年に復活した後継サイト「新破産者マップ」では、ビットコインによる削除対応を受け付けています(*実際に削除してくれるかどうかは現時点では不明)
「ウェブマイニングプログラム」とは、勝手に閲覧者の端末のCPUを用いて仮想通過の計算処理(マイニング)を行うプログラムのことです。
モンスターマップはウェブマイニングプログラムを導入していることが判明しており、アクセスすると自動的にマイニングがされる仕組みになっているようです。
モンスターマップを見ている最中に端末の動作が遅くなったり熱を帯びてきた場合は、注意が必要です。
そのためモンスターマップ以外の類似サイトや新破産者マップについてもアクセスしないほうが無難です。セキュリティ対策を施していない端末での不用意なアクセスはしないようにしましょう。
破産者が多い地域は経済的に疲弊している可能性があり、そうした地域に対する差別や偏見を助長する恐れがあります。地域全体を判断する材料にするのは適切ではありません。
自己破産は新しいスタートを切る機会ですが、情報が公開されることで再び社会的に制約を受ける可能性があります。これは破産制度の理念に反します。
破産情報が正確で最新のものであることを保証するのは難しく、誤った情報が拡散するリスクがあります。
個人の経済的困難を地図化し、収益を得ようとするビジネスモデル自体に倫理的な問題があるという指摘もあります。
上記で述べたように、現状ではモンスターマップの運営者に連絡することも特定することも難しく、現実的にモンスターマップ上からの削除はできませんでした。
また、新破産者マップも「ビットコイン」を求めるという手に出ており、不必要に手を出さないほうが無難でしょう。
そのため、拡散を防ぐためにはモンスターマップから転載された先や、Googleといった検索プラットフォームの表示から削除してもらうしかありません。
自分で申請するのが難しいとお感じの場合、転載関連の削除であれば、ネット問題に強い弁護士に相談して削除依頼するとよいでしょう。
5ちゃんねる、2ちゃんねるなどの掲示板に自分の名前が書き込まれていないかの確認方法があります。
本サイトに「ネット誹謗中傷チェッカー」を設置しております。
まずは、ご自身の名前と破産情報が転載されていないか検索用として、こちらもご利用ください。
Googleで検索しても表示されないように、削除を依頼する方法です。
大きく分けて2パターンあるので、それぞれ以下の流れで試してみてください。
同じように、Yahoo!から検索しても表示されないように依頼する方法です。
※Yahoo!IDがある場合はログインして「お問い合わせ」で同様に
モンスターマップの情報がSNSに転載されていることもあるようです。
SNSには基本的に通報や問い合わせをするフォームがありますので、各SNSに応じて削除依頼を出しましょう。
参考として、X(旧Twitter)での削除方法を以下にあげておきますので、ご参照ください。
爆サイ.comから削除したい場合は、特定のフォームから削除依頼を出す必要があります。
方法と流れは以下のページで詳しく説明しています。
5ちゃんねる、2ちゃんねるといった匿名掲示板に転載されてしまった場合、メールもしくは削除要請フォームから申請することで削除が可能です。
詳しくは以下のページをご覧ください。
ウェブ魚拓とは、サイトのページをそのまま保存しておけるサービスのことです。
ウェブ魚拓に保存しておくことで、原本のページが削除されてしまったとしても継続して見ることができます。
また、ウェブ魚拓とは固有のサイト名ではなく一般的な名称であるため、様々なウェブ魚拓のサイトがあります。
そのため、ウェブ魚拓に転載された情報を削除する場合は、各サイトの方法に従って削除を請求する必要があります。
今回はそのうちの1つ(https://megalodon.jp/)を参考に、削除の流れをご紹介します。
※このサイトでは「著作権など、権利者・被掲載者等として」で削除依頼を行う場合に本人確認が必須になっています。
破産者マップ同様、詐欺に利用される可能性がないとは言い切れないため、できるだけ匿名で送る方法を選ぶことを推奨します。
以上が新破産者マップ・モンスターマップについての解説、無料で見れる自己破産者データベース一覧型サイトやリストマップ形式のサイトの経緯や削除方法です。
モンスターマップは一度名前が載ると削除ができず、派生して転載されたところから一つ一つ対処しなければなりませんでした。
これは類似サイトでも基本的には同様です。
転載先からの削除は個人でも行うことができますが、自分でやるのは難しいと感じたり、書類の見方も難しく、しかしそれでもどうしてもモンスターマップを何とかしたいと思う方は一度弁護士に相談することをお勧めします。
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