ネット炎上はナゼ発生するのか?仕組みから予防策や対処法を考える
ネット炎上がなぜ起きるのかご存知でしょうか?この記事では、ネット炎上が起きやすいテーマや仕組み、予防策や対処法につい…[続きを読む]
そんなときまず考えるのが、炎上を鎮火させるために、炎上原因となった自分のツイートを全消しすることを考えるでしょう。
また、自分の投稿だけでなく、炎上したコメント欄の削除もできるのかなど考える方も多いはずです。
今回は、ツイッターでの投稿全消しの方法からアカウント削除、また炎上がひどすぎる場合の法的な対処法まで解説いたします。
なお、炎上の事前の予防策については下記のページが詳しいです。併せてご参照ください。
目次
ツイッターでのつぶやきは、世界中が見ているといっても過言ではないでしょう。
意図的・偶然に関わらず炎上してしまう方は、一般人の個人でも数多くいらっしゃいます。
最初は気にしなかったけど、問題が大きくなるにつれ「自分のツイートを削除したい」「嫌がらせツイートを削除したい」という思いが募るはず。
最終的にはツイッターのアカウントを削除して、やめるという選択肢もありますが、そこまで深刻な事態になる前に以下のように順を追って、鎮火の対策を講じていくのが適切かもしれません。
炎上したら上記の順序に沿って、鎮火の対策を講じてください。方法を以下でお伝えしていきます。注意点もありますので、しっかりとチェックしてください。
誹謗中傷の書き込みがそれほど多くない場合、まずは以下の方法を試してみてください。嫌がらせツイートを削除する方法、自分のツイートを全消しする方法、相手方アカウントを削除する方法、それぞれみていきましょう。
まず、炎上したら嫌がらせや誹謗中傷を行っているアカウントに対し、ダイレクトメッセージを送ってみましょう。ダイレクトメッセージでは、ツイッター本社に対し削除依頼を検討していることや弁護士に相談しているという内容を添えた上で、嫌がらせツイートの削除を求めます。
「〜日以内に」と期間を限定しておくことも有効です。相手の嫌がらせの内容に腹を立てていることは一旦置いておき、冷静に文面を作ることが大切です。
ダイレクトメッセージを送ったあと、期間内に削除されればこれで完了です。
仮に、削除されなかった場合は、次の措置にでます。具体的には、ツイッター社に当該ツイートの削除要請をすることです。次のURLにアクセスし、ツイッターのサポートに削除依頼をしてください。
ツイッターサポート:https://support.twitter.com/forms
手順は以下の通りです。
問題ツイートのURLは、ツイートをクリックすると「詳細」という表示があるのでそこをクリックするとURLが分かります。
また「問題の詳細」の部分では、嫌がらせの内容を客観的に表現しなければいけません。誰がみても、明らかに嫌がらせ・誹謗中傷であるという内容を記載するようにしましょう。できる限り具体性をもって表現することが重要です。
最後まで記入し送信すると、その後ツイッター社から返信があります。この返信では、本人確認書類が求められます。具体的には、公的機関が発行する写真付き身分証が必要です。免許証やパスポートなどをアップロードして本人であることを証明してください。
諸々の手続きが終わったら、1週間程度で、対応の可否について返事がきます。削除対応を行う場合は、この時点ですでに削除が実行されているはずです。削除対応について、検討すべきとし、追加の証拠を要求される場合もあります。
この場合は、他の誹謗中傷コメントなどをURL、スクリーンショットなどで送るようにしましょう。
次にできる炎上した場合の鎮火措置としては、自分のツイートを削除する方法があります。
せっかく投稿した自分のツイートはできる限り残したいと思うかもしれません。しかし、嫌がらせがひどくなり誹謗中傷が絶えない場合は、自分の投稿を削除するのが一番早くできる対策となります。
炎上原因のツイート削除は以下の通り、簡単です。
問題ツイートだけでなく、相手方のアカウント自体を停止に追い込むことはできるのでしょうか。
アカウントを停止にさせるために、いくつかできる措置はあります。これは、嫌がらせツイート削除と同様の手順で行うことができます。具体的には、サポートからツイッター本社に報告することにより相手方アカウントの削除を依頼します。
すぐに削除されるわけではなく、「問題がある」を判断された場合は、まず「警告」がなされ、「凍結」となります。
これ以外にも、凍結またはアカウントの停止を促す方法があります。具体的は、スパム報告とブロックによる方法です。
1つのアカウントに対し多くのブロックやスパム報告があれば、ツイッター社は自ら当該アカウントの停止に動くようです。もっとも、何件のスパム報告やブロックがあれば、凍結するなどの基準は公開していません。
一般的に言われているのは、1つのアカウントのフォロワー数に対し、1.5倍以上のスパム報告やブロックがあると凍結されると言われています。
上記の方法を試したが、炎上投稿が絶えない、または多くの人から誹謗中傷が繰り返されているという場合は、ツイートの全削除という方法があります。以下で、炎上したときの全消しの方法と注意点についてみていきましょう。
結論からいって、全ツイートを削除することは可能です。ただ、ツイッター社が提供している方法においては、全部を一括で全消し・削除する方法はありません。
先ほどご説明した方法で、一つ一つ削除するという方法がありますが、Tweet数が膨大な場合、これではかなり手間がかかります。
全削除を行う場合は、以下のような外部サイトを使う必要があります。以下の2つのサイトが有名です。
TweetEraserのサイトにアクセスし、左上のメニューの「Sign in with ツイッター」をクリックします。
そこから手順に沿って、削除を実行できます。
https://kurorekishi.me/cleaner/getstarted
上記サイトにアクセスし、そのままサイトが指定する手順に沿って、削除を実行します。
このように、上記サイトを利用することで全ツイートを一括全消しすることができます。
ツイートの削除を行った場合、どの「範囲」が消去されるのでしょうか。
まず、自分とフォロワーのタイムラインから当該ツイートが削除されます。あなた自身のタイムラインだけでなく、フォロワーのタイムラインからも削除されます。
また、検索結果からも削除されるので、検索にもひっかかることはありません。
次に、公式リツイートやお気にいりなどからも当該ツイートは削除されます。リツイートは、ツイートと連動しているので、元のツイート削除することにより自動的に消去されることになります。お気に入りも元のツイートを元にしているため、連動で削除されます。
このように、拡散されたツイートは、原則としてツイッター内から削除されることになります。
もっとも、リツイートについては例外があるようです。
ツイートに連動してリツイートも削除されると先にお伝えしました。しかし、リツイートについては、削除されない例外もあります。具体的には、非公式リツイートです。
非公式リツイートとは、引用リツイートのことで、RTやQTと呼ばれることもあります。非公式リツイートについては、元のツイートと連動していないため、リツイートしたアカウントが当該投稿を削除しない限り、ツイッター内から削除されることはありません。つまり、これについては永遠に残る可能性があるということです。
また、これと同様に、ツイートに着いた返信(リプライ)についても削除はされません。当該ツイートは削除されますが、リプライはそのまま残るので何もないところに話している状態になってしまいます。
このように、非公式リツイートについては自分で削除することはできません。仮に問題があるようであれば、ツイッター社に報告するか法的措置をとることになります。もっとも、拡散されると、その量は膨大になるためいたちごっこになる可能性も否定できません。
あまりにもひどい嫌がらせや誹謗中傷を受けてしまっている場合は、ツイッターからの退会も検討すべきだと思います。一旦削除して時間が経ってから、新しいアカウントを作ることもできるので、選択肢に入れておくべきだと思います。
以上の手順を踏むと退会は可能です。
しかし、ここで1つ注意点があります。退会手続きが正式に完了したあとも、30日間はログインパスワードを入力するだけで、簡単に復活できてしまいます。ですので、完全に退会したいな場合は、再びログインしないように気をつけてください。逆に、復活させたい場合は、ログインだけで復活できます。
ちなみに、退会や復活についてはツイッターアプリ内から行うことはできません。すべてウェブブラウザが必要ですので、スマホの場合は、chromeやSafariなどから手続きを行うようにしてください。
退会したけれど、それでも精神的苦痛が癒えない。そんなときは法的措置の対処を検討してください。以下が必要な手順となります。
まず、順序としては嫌がらせ犯の特定から行うことになります。嫌がらせをしているアカウント本人の個人情報がすぐに手に入らない場合、IPアドレスなどを取得することにより、犯人を特定していくことになります。
手順としては以下の通りです。
嫌がらせ行為や誹謗中傷を行った場合は、刑法上名誉毀損罪(刑法230条)が成立する可能性があります。これに当たると、「3年以下の懲役若しくは禁固又は50万円以下の罰金」が科せられる可能性があります。
民事では、名誉毀損により精神的苦痛を被ったことに対し損害賠償請求(民法723条、709条)をすることになります。
このように、嫌がらせした相手方をどうしても許せない場合は、刑事・民事問わず法的措置をとることが可能です。精神的に辛い思いをし、ツイッター退会を余儀なくされた場合などは、法的措置もご検討ください。
上述したように、ツイッターで誹謗中傷被害に遭った場合は、法的措置の対応をとることが可能です。
もっとも、1人ですべてを行うことは難しいと思います。法律に詳しい専門家の力が必要となります。
弁護士事務所にはいろんな専門があります。ツイッターでの誹謗中傷に苦しんでおられる方は、インターネットトラブルに強い弁護士事務所や弁護士に相談してください。
最近では無料相談を受け付けている法律事務所も多くあります。まずは、お気軽に近くの弁護士事務所にご相談ください。トラブルへの対処は、早めの対応が肝心です。