インスタのストーリーの注意点!著作権・肖像権侵害

インスタストーリー

インスタのストーリーの注意点とは

「インスタの投稿にするほどでもないけど、今すぐみんなにシェアしたい!」

そんなときに、便利なのがインスタグラムのストーリー機能。思いついたらシェアしてるという方も多いのではないでしょうか?

楽しいフェスや女子会の模様、キレイな風景など動画や画像など、たくさん流したくなりますよね。でもストーリーをシェアするとき、ふと「知らない人の顔が写り込んでるけど…」、「音楽をつけてもいいよね…?」と不安になることもあるはず。

ストーリーは24時間で消えるという特徴があることから安易に「大丈夫」と考えてしまいがちですが、多くの方が著作権違反や肖像権の侵害を行っているのが実情です。

そこで、今回は、インスタのストーリーを使う上での注意点、法律違反行為、違反しないでシェアする方法、警告が来た場合の対処法についてお伝えします。

インスタのストーリーにはどんな法律違反がある?

まずは、インスタのストーリーに関連してどのような法律が問題となりうるのかをご説明します。

インスタのストーリーと著作権法違反

インスタグラムのストーリー機能とは、写真や動画などを連続してスライドショーのような形でシェアできる機能のこと。

「フィードにずっと残る写真としては微妙」というときや、連続して今の様子をシェアしたいとき、などに向いています。複数の画像や動画を一気にアップできるので、1日の出来事の総まとめとして利用することもできるため、大変便利な機能です。

ストーリーは基本機能として24時間で削除されるのが特徴です。1日で消えてしまうことから、内容を選ばずに思いつきでシェアすることができます。

利用者の要望を受けて、24時間以上残る仕様も利用することができるようになりましたが、タイムラインに流れるのではなく、スクロール画面上部やプロフィール画面下部に配置されるため、フィードが乱れることを気にせずに済む使いやすさがあります。

他方、著作権とは、創作表現である文学、音楽、美術などに対する創作者の権利を保護した法律であり、勝手に人の表現物を利用したり、複製などを行うことを禁止しています。
もし、著作権者の著作権を侵害するようなことがあれば、10年以下の懲役若しくは1000万円以下の罰金、あるいは併科が課される可能性があります。
見つかれば罰せられるわけではなく、原則として著作権者が侵害を訴え処罰を希望した場合に、処罰される仕組みです。

インスタグラムのストーリー機能でも、画像や動画、音楽などがシェアされることがあるため、これが自分の画像や自作の動画・音楽などではない限り、無断転載として著作権違反となるケースがあります。

他人の顔の写り込みは?肖像権の侵害になりうる

ストーリーをシェアするとき、どこかで遊んでいる様子やイベントの様子などを流す方も多いのではないでしょうか?

このとき自分や友達以外の知らない人の顔が写り込んでしまうことがあります。気にせずそのままシェアしてしまうことも多いかと思いますが、実はこれ肖像権の侵害になってしまうケースもあるのです。

肖像権とは、自己の容貌・風貌についてみだりに他人に撮影されない権利のことをさします。憲法13条の幸福追求権の1つとして、理解されている権利です。

何が問題になるのかというと、許可なく他人の顔や容姿を勝手に撮影して、公表することです。インスタのストーリー機能で「他人の写り込みも含めてシェアすること」は、これに当たる可能性があります。

肖像権は、どのような人にでも保障されています。一般人でも芸能人でも関係ありません。芸能人の場合は、容姿を撮影すること自体に財産的価値があるため、肖像権の他に、パブリシティ権というものも成立します。

これらの権利を侵害した場合には、損害賠償請求などの民事請求が行われる可能性があるのです。

インスタのストーリーの法律違反の具体例は?

では、実際にどのような内容が著作権侵害、肖像権侵害になるのでしょうか。問題となる行為をご説明します。

著作権侵害にあたるケース

では、インスタのストーリーに限定するとどのような行為が著作権法に違反する可能性があるのでしょうか?

具体的には以下を含むものをシェアすると問題となります。

  • 芸能人の写真
  • アーティストの音楽
  • 漫画の絵
  • アニメのキャラクター
  • タグ付けなしの他人のインスタ投稿

インスタのストーリーの場合、文字よりも写真や動画がメインですよね。よくあるのは画像や音楽、漫画、キャラの無断使用です。「みんなシェアしてるし大丈夫」というのは通用せず、上記のものは他人の著作権として保護されているため、著作権者の許可がない場合には、原則として著作権料が発生する類のものです。勝手に無料で利用すると、無断利用ということで著作権違反となります。

よく「宣伝になるからいい」という文句を見つけますが、これは嘘です。一般人が宣伝しても広告効果は微々たるもの。仮に広告効果があるとしても、それは著作物に対して著作権者など権利のある人が選ぶべきことです。「宣伝になるから」というのは理由になりませんので控えるようにしましょう。

※ちなみに、インスタによくある「購入したものを写す行為」は漫画の内容を写すような行為でない限り通常は問題ありません。

肖像権の侵害にあたるケース

次に、肖像権の侵害になりうるのは具体的にどのような内容なのでしょうか?

他人の顔が映り込めばどのようなケースでも問題となるわけではありません。判例の基準としては、その人の受忍限度を超えるか否かによって判断しています。具体的には、人物の特定性、被写体がメインかどうか、不特定多数に拡散可能かどうかが基準となります。

例えば、以下のようなものをシェアすれば問題となりえます。

  • インスタが一般公開で、はっきり他人の顔が認識できるもの
  • 許可なく友達の子どもの顔が写っているもの
  • 許可なく友達と撮った画像・動画

他人の写り込みに関しては、「他人の顔が認識できるほどにはっきりと写っている・風景といえないくらいに大きく写り込んでいる・一般公開である」場合には、肖像権の侵害となりえます。インスタで一般公開すると不特定多数の人がみることができるため拡散力が高いからです。

また、知り合いであっても、許可なく公海上のインスタグラムに載せるのは問題となりえます。特に子どもの場合は安全面から顔出しNGとしているケースも増えています。
友人と撮影したものでも、「ストーリーにあげていい?」と必ず確認するようにしましょう。撮影することとシェアすることは別の許可がいることにも注意してください。

著作権違反も肖像権違反のケースも、他人の場合はその被害者が訴えない限り損害賠償や問題になることは通常ありません。しかし、友人の場合は、その時間にその場所にいることを他人に知られたくない方もいるため、関係を悪化させないためにも注意が必要です。

インスタのストーリーで著作権違反・肖像権侵害を防止するには?

次に、ストーリーでの法律違反を防止する方法をご説明します。

著作権違反を防ぐには?|著作権フリーの音楽や画像を使おう

著作権違反になるとわかっていても、「一般人がやっても逮捕されたりしないでしょ?」と高を括って、著作権違反を繰り返すのは問題です。しかし、それでも画像や音楽を使いたいというときはありますよね。そんなときは、著作権フリーの表現物を利用しましょう。
最近では、SNSなどの発展により、画像や音楽をシェアすることが増加したため、著作権のない画像やイラスト、音楽がインターネット上に転がっています。

著作権フリーでも最近はクオリティの高い画像や音楽がたくさんあります。自分で撮影した動画や画像ではない場合は著作権フリーのものを利用するようにしましょう。

肖像権侵害を防止するには?|3つのルールを守ろう

次に、肖像権侵害とならないストーリーの使い方です。

ストーリーに自分以外の他人の画像・動画をシェアする場合には、以下のルールを守って下さい。

  • その1 シェアの前に他人が写り込んでいないか確認する
  • その2 他人の顔が大きく写り込む場合は顔がわからないように加工する
  • その3 知り合いが映る場合は、撮影とシェアの許可を得る

まず、撮った動画をすぐにそのままシェアするのは控えましょう。一旦動画としてとって、問題がないかを確認してください。他人が大きく写り込むようなケースであれば、ボカシをいれたり、顔にスタンプを貼ったりして、顔がわからないようにしましょう。

特に屋内の場合は私的空間と判断される可能性もあるため、注意が必要です。友人や友人の子どもが映る場合は、撮影とシェアの許可をとるようにしてください。場所などが特定されると犯罪のターゲットにされてしまうことがあります。

警告を受けたときの対処法は?すぐに削除がベスト

著作権違反などの問題がある場合は、インスタグラム本社から警告が行われることがあります。警告の場合は、すぐに削除などの対応をすれば問題にならないことが多いのです。そのため、警告を受けたらすぐに削除を行いましょう。

何度も警告を受けている場合や、自分で削除をしない場合にはインスタグラムのアカウントが閉鎖されてしまう危険があります。本人や企業などから損害賠償や罰則が科されなくとも、インスタが使えなくなってしまう危険があるので注意してください。

またシェアした後に、友人から「削除してほしい」と言われたら快くOKしてください。肖像権のある相手から指摘された場合、穏便に解決するには削除が一番です。

ストーリーは「1日で消えるんだから大丈夫」と気を抜きがちです。一瞬使用しただけの音楽や画像、他人の写り込みでも問題となるケースがあるため、皆さんも注意するようにしてくださいね。

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